*この記事はism2015アドベントカレンダー参加記事になります。

自然検索で1位のキーワードはリスティング広告を出稿しなくても良いのではないかという話しをしばしば聞きます。

ここでは、リスティング広告運用者から見た自然検索1位のキーワードへのリスティング広告出稿で出来ることを考えてみたいと思います。

リスティング広告を出稿することが良いのか悪いのかということではなく、そのキーワードの置かれている状況を考慮して最適な判断をするための基準になればと思っています。

一例として会社名で1位のキーワードで考えてみます。多くの場合、トップページが1位になっている事が多いのでは無いでしょうか。

ざっと考えただけでもリスティング広告で下記のことが出来そうです。

■リスティング広告で出来ること

  1. トップページ以外のページヘリンクさせることが出来る。
  2. 競合やアフィリエイターが仮に自社名やサービス名へ入札してきたとしても、1位掲載を阻止できる
  3. リスティング広告ならではの機能を使うことが出来る(コールアウト、カスタマイザなど)
  4. 特定のユーザーだけ広告文やリンク先を変更できる
  5. 自然検索で補えない流入をカバーする
  6. 2語以上の複合キーワードのみに広告を出稿する

 

1.トップページ以外のページヘリンクさせることが出来る。

トップページ以外のLPを用意している場合、LPヘ来てもらったほうがコンバージョン率が高い場合はLPヘの誘導も検討したほうが良いでしょう。例えば新規会員登録用のページや特集ページなどです。

2.競合やアフィリエイターが仮に自社名やサービス名へ入札してきたとしても、1位掲載を阻止できる

リスティング広告は基本的には競合他社名のキーワードでも広告掲載は出来てしまいます。

競合他社が出稿している事に気がつけば対応できますが、デスクトップとタブレットとスマートフォンでYahoo!検索とGoogle検索を毎日監視するというのもツールでも使わない限り面倒です。

自社で自社キーワードを入札しないことで競合に数%以上の利益を持っていかれるのであれば、自社名キーワードを事前に入札しておき、2位以下に押し下げて対策をする事をおすすめしています。自社名であればそんなに広告費もかからないケースが多いです。

また、アフィリエイトでいうと、たとえ自社名キーワードの広告を禁止にしていてもルール違反をするアフィリエイターも少なからずいます。悪質なのが深夜のみ広告を出稿しているとか、広告主のチェックの及ばない地域(例えば本社が東京にある会社なら東京都以外の地域に出稿している)というケースもあり、まさにそうなってはチェックも24時間体制で全国をチェックするはめになってしまいます。

そういったチェックをしないようにするためにもこういった状況が確認できた場合には自社名でもリスティング広告を出稿することをおすすめします。

3.リスティング広告ならではの機能を使うことが出来る(コールアウト、広告カスタマイザなど)

リスティング広告には広告表示オプションというオプション機能があります。特にGoogle AdWordsのオプションが豊富なのですが、その中でもコールアウト広告カスタマイザは特にリスティング広告ならではの機能になるのでは無いかと思います。

コールアウトとはサービスのセールポイントやお得な情報を短い言葉で表すことが出来る機能です、
広告カスタマイザはリアルタイムに広告文面を変更する事が出来る機能で、キャンペーン終了まであと◯日というのを自動で設定することが可能です。

その他にも様々なオプション機能があります。

4.特定のユーザーだけ広告文やリンク先を変更できる

リスティング広告であれば特定のユーザーだけ広告分やリンク先を変更することが可能です。

それを実現するためには検索広告向けリマーケティングを使用します。検索広告向けリマーケティングとは特定の条件でセグメントされたユーザーのみをターゲットとして広告を表示する機能の事で、例えば「過去1年間に商品を購入したことがある人」「過去1週間以内にサイトには訪問してくれたけど、商品購入には至らなかった人」などの条件でターゲットを絞り込むことが可能です。それぞれのターゲットに最適な広告をカスタマイズすることもリスティング広告なら可能です。

5.自然検索で補えない流入をカバーする

2012年のデータですが、Googleの調査結果だとリスティング広告をやらないと自然検索からの流入も減少するという結果もあります。

・調査結果

ウェブサイトが自然検索の1位の時→検索広告を停止するとクリックの50%は自然検索で補えない
ウェブサイトが自然検索の2位から4位のとき→検索広告を停止するとクリックの82%は自然検索で補えない
ウェブサイトが自然検索の5位以下にあるとき→検索広告を停止するとクリックの96%は自然検索で補えない

http://adwords.blogspot.jp/2012/03/new-research-organic-search-results-and.html

マクロ視点でみるとこのような結果です。私の経験則ですが、これに近い結果になったキーワードもあれば、そうでないキーワードもありました。こういうデータもあるという1つの判断基準にして下さい。

6.2語以上の複合キーワードのみに広告を出稿する

会社名のキーワード1語はリスティング広告が必要ない状況である事は分かった場合でも2語以上の場合(例 クロスシナジー 東京、クロスシナジー 価格など)は自然検索の掲載順位は1位かどうかは確認して下さい。

2語になると会社名を含んでいないキーワードも出てくくかもしれません。そういう場合はリスティング広告をうまく活用して下さい。思いつく会社名2語のキーワードを追加しても良いですが、会社名1語(フレーズ一致)をキーワードとして追加し、会社名1語(完全一致)の時だけ広告が表示されないように設定をすれば会社名1語の時は広告が表示されないが、会社名2語以上のキーワードは全て表示できるようなことも簡単に出来ます。

最後に

以上、6つ思いつくところでリスティング広告をやるべきかどうかの判断基準を述べました。後はリスティング広告をやるかやらないかは各キーワードの状況次第です。自然検索でどのキーワードも1位になっているのであればリスティング広告の出番は少なくなりますが、逆のケースであれば有効に活用したいところです。また、時間の経過とともに検索エンジンの結果は絶え間なく変化していくので定期的にチェックすることも忘れないで下さい。